Bloodstained: Ritual of the Nightをレビュー【メトロイドヴァニアの傑作!】

2Dスクロールの探索型アクションゲーム、『Bloodstained: Ritual of the Night』(ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト)をクリアしたのでレビューをしていく。

Bloodstained: Ritual of the Nightのクリア後レビュー

タイトル
Bloodstained: Ritual of the Night
ジャンル
メトロイドヴァニア
発売日
2019.6
プラットフォーム
PlayStation4/Xbox One/switch/PC
クリア時間
10~20時間
スコア
90点

ジャンルとしては、メトロイドヴァニアやキャッスルヴァニアと呼ばれるらしい。

普段この手のジャンルにはなかなか食指が動かないんだけど、異様に高い評判に惹かれ、興味本位でプレイしてみることに。

すると、これがなかなか確かに面白い。

2020年の個人的ゲームオブザイヤーに『Ori and the Will of the Wisps』が輝いたりと、実は私はこのメトロイドヴァニアというジャンルが好きなのかもしれない。

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今回プレイしたブラッドステインドも、PCのスペックを追い込むだけがゲームじゃないぞと、そう教えてくれる素晴らしい作品だった。

※全編通してのスクリーンショットを公開しているのでネタバレに注意。

RPG色強めでやりこみ要素あり

冒頭にも紹介した『Ori and the Will of the Wisps』

こちらは攻略するのにプレイヤースキルを要求されることが多かった。

しかし、今回プレイしたブラッドステインドはRPG要素が強く、どちらかと言えばキャラのステータスに依存するゲームである。

レベルの概念が存在し、敵を倒すことで主人公のミリアムがどんどんと強くなる。

難しい操作も強要されないので、たとえ攻略に詰まったとしても、レベルを上げることでゴリ押しすることも可能。

ゲームが進むほどにミリアムのアクションが派手になってくるため、プレイすればするほど楽しくなるし、次が楽しみになる。

誰でも簡単に楽しめるゲームバランスのおかげで、止め時を見失いやすいゲームに仕上がっていた。

 攻撃や魔法などを駆使し、敵を殲滅しながらステージを探索していく

レベルを上げる楽しみがあるため、敵は障害物ではなく獲物となる。

そして、テンポのいいリスポーンのおかげで楽しい戦闘がいつでも楽しめる。

 そのビジュアルから玄人向けに見えるけど、難易度はそこまで高くない

行き詰ってしまったら、レベルを上げてから再挑戦する。RPGの基本が心地よい。

使って楽しい武器

片手剣や大剣といったスタンダードな武器から、ナイフに鞭、さらには格闘シューズのようなマニアックなモノまで、ブラッドステインドには多彩な武器が登場する。

それぞれにユニークなモーションが用意され、程よい間隔で新規武器が手に入るので、常に新鮮な気持ちでプレイ出来る。

覚えて楽しいシャード

ブラッドステインドでは、シャードと呼ばれる魔法のようなものも使えるんだけど、こちらもユニークなものが多い。

シャードは敵を倒すことにより一定の確率で吸収する(覚える)ことができる。

敵と言っても限られたボスだけとかではなく、そこかしこにいるザコ敵まですべてが対象なので、かなりの種類のシャードが用意されている。

さらに、たとえ同じシャードが被ったとしても、グレードアップとしての恩恵があるため、やりこみ要素としても成立している。

お気に入りシャードを強化してもいいし、初期に手に入れたザコ敵シャードが、いつの間にか強化されていることもある。

 敵そのものを召喚して戦わせるなど、豊富なシャードが用意されている

強力なシャードを使い続けてもいいし、ノーマルくらいの難易度であれば、見た目で好きなものを使ってもクリアはできる。

 効果音や振動の使い方が素晴らしく、適当に戦っているだけでも楽しい

スクロールゲーム特有の大味な演出が気持ちいい。

波動拳コマンドなどで奥義を発動することもできるので、奥の深いスタイリッシュプレイもできたりする。

料理や錬金など、豊富な収集要素はボリューム大!

BloodstainedのRPG要素が強く感じる理由に、豊富な収集要素がある。

料理の具材集めや、装備の素材集めなど、RPGではお決まりの要素をスクロールゲームに上手く落とし込めている。

前述のシャード集めも相まって、ステージの探索や戦闘が飽きにくい。

何気に主人公のカスタマイズ性も高く、髪型や服装のカラー変更、装備の反映までしっかりと作り込まれているので、こだわりのあるユーザーは装備の厳選などでも楽しめる。

 サイドクエストなど、豊富なやり込み要素がモチベーションを上げてくれる

お決まりのお使いクエストがほとんどではあるんだけど、報酬はしっかりと用意されているので、レベル上げが目的の本作ではそこまで気にはならなかった。

 ヘアスタイルやカラーリングの変更など、痒い所に手が届くゲーム性

目の色から肌の色まで自由に変更できる。

常にキャラクターが目に入るスクロールゲームだと、これがあるだけでモチベーションも変わってくる。

押さえるところを押さえた、ホントに素晴らしいゲームである。

たらればポイント

重箱の隅をつつくようなものではあるけど、個人的に気になったポイントも紹介しておく。

不便さでの難易度調整

本作にはチェックポイントが設けられておらず、死亡するとセーブポイントからやり直しとなる。

序盤はこれが結構やっかいで、アクションゲームが苦手な人はモチベーションが萎えるかもしれない。

緊張感を増すために一役買っているとも言えるけど、オートセーブの切り替え機能など、もう少し配慮が欲しかったところ。

 死亡するとそこまでに入手したアイテムや経験値はロストしてしまう

ソウルライクといった死にゲーであれば、プレイヤー自身の経験値として残る。

しかし、RPGを軸とする本作では、それまでに費やした時間がすべて無駄になってしまう。

インクリボンで有名なバイオハザードシリーズも、最近ではオートセーブに対応してきており、不便さで難易度調整をするのは今の時代に合わない気がした。

 セーブポイントを見つけられないままボス戦に突入してしまうことも…

マップの開拓が進む後半になれば、ある程度の自己管理はできるようになる。

それでも何度かセーブができないまま死亡して天を仰ぐこともあった。

2.5D?による中途半端なデザイン

本作は一応2Dスクロールゲームにはなるんだけど、実際にはキャラクターからステージまで、そのすべてが3Dで描かれている。

ステージによっては、その奥行き感を利用した戦闘もあったりして面白い。

しかし、会話シーンなどは口パクがほとんどで少々味気ない。

中途半端な3D感が逆にチープに感じられたため、どうせなら2Dでしっかりと描きこんだほうが良かった気がする(そっちの方がコスパが悪いのかも?)

 動きがぎこちなく、生気が感じられない会話シーン

まぁ、ストーリーよりも戦闘や探索が楽しいゲームであるため、そこまで気にする必要はないかもしれないが…。

 吹き替えが素晴らしく、マネキンのようなキャラクターに命を吹き込んでくれる

あと、動きはぎこちないけど吹き替えは完璧。

ぶっ殺しオバサンや、天然なミリアムなど、印象に残るキャラも多かった。

フルプライスで購入して問題なし!!次回作への期待も高まる

かなりの完成度を誇るブラッドステインド。

ゴシック系の雰囲気に抵抗がなければ、ほとんどのゲーマーにオススメできる優れた作品と言える。

本作はクラウドファンディングによって開発されたことでも有名なんだけど、これほどの完成度であれば投資者も納得だろう。

予想以上に資金が集まったのか、メインストーリー以外にも豊富にコンテンツが用意されており、やりごたえは十分すぎるほど。

PCだけではなく、Switchやアプリにまで展開されており、プレイまでのハードルはかなり低い。

気になる人はやらず嫌いをせずに、ぜひプレイしてみて欲しい。

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