【レビュー】ゲームに映画の未来を感じた!「ターミネーター:レジスタンス」

映画「ターミネーター」と言えば、誰でも一度は聞いたことがある名作中の名作である。

残念ながら最近はシリーズを重ねる度にどんどんと人気は下がってきているけど、内容は知らなくてもタイトルと音楽くらいは知っているという人も多いだろう。

そんなターミネーターが2019年11月にFPSゲームとして発売。さっそくプレイしてみたので紹介してみようと思う。

映画のゲーム化と聞くとどうしてもコケるイメージが先行してしまうけど、今回「ターミネーター:レジスタンス」をプレイしてみて、ターミネーターシリーズに新たな希望の光を見た気がした。

※全編通してのスクリーンショットを公開しているのでネタバレに注意。

 

ターミネーター:レジスタンスのレビュー

タイトル
TERMINATOR:RESISTANCE
ジャンル
FPS
発売日
2019.11
プラットフォーム
PlayStation4、Xbox One、 PC
クリア時間
10~20時間
スコア
75点

 プレイ動画はこちら

 

・原作をリスペクトしたシンプルなストーリー
・ファンじゃなくても楽しめるゲーム性

 

ストーリーは映画の後日譚、ファンサービスもあり

ターミネーター:レジスタンスでは、機械(スカイネット)と人類の戦争を描く近未来が舞台となる。

映画だと「審判の日」と呼ばれる核戦争を防ぐため、過去へとタイムスリップするわけだけど、本作は審判の日が起きたあとの話である。

演出や音楽など、原作ファンに対するサービスが随所に散りばめられているため、基本的には映画を鑑賞済みの大人向けのゲームと言える。

 

 映画同様、圧倒的な強さを誇るターミネーター「T-800」

 

 ファンなら思わず嬉しくなるサービスも。

 

90年代の分かりやすいストーリー

シンプルで分かりやいストーリーが心地良い。

 

打倒スカイネット!

 

終盤になってもプレイヤーは置いてけぼりを食らうこともなく、主人公と一緒に最高の盛り上がりを迎えることができる。

 

 オリジナルのキャラクターたち。彼らと共にスカイネットへ戦いを挑むことになる。

 

 SFではあるがストーリーはシンプル。専門用語が出てきても流れで何となく理解できる。

 

グラフィックやモーションに目新しさはないが…

コールオブデューティーのような大作と比べるとどうしてもチープさは目立ってしまう。

しかし映画のようなクオリティを期待しなければ遊ぶ価値は十二分にあり。

最近の大作FPSがゲームを映画レベルに近づけているのに対して、本作は映画をゲームレベルへと上手く落とし込んでいる。

リアルとのギャップに違和感を感じるゲームが増えてきている中、「ターミネーター:レジスタンス」をプレイしていると、戦闘、ステルス、探索など、「あぁゲームだなぁ」と少し懐かしい感覚に浸ることができる。

 

 グラフィックも次世代機に比べると控えめ。しかし抑えるところは抑えているので操作していて楽しい。

 

 本作を攻略する上で欠かせない装備「ナイトゴーグル」

ナイトゴーグルを使用することで、敵の居場所を壁越しに探知することができる。

T-800など強力なターミネーターと正面から戦うのは危険なので、ナイトゴーグルを駆使してステルスプレイをすることになる。

 

 シリーズでお馴染みの敵「HKエアリエル」。

もともと原作のターミネーターが1984年に公開された作品であるため、ある意味古臭いグラフィックを上手く再現できている。

 

既視感のあるプレイフィールは安心感あり

NPCとの会話やピッキング、それに世紀末の世界観も相まって、全体的にベセスダのフォールアウトを彷彿とさせる(あるいは何処かで見たことのある)作りをしている。

残念ながらどれを取ってもオリジナルより頭一つ劣ってはいるのだが、元の完成度が高いため遊ぶと結構楽しい。

 

 すっかりお馴染みのピッキング操作。

 

 NPCとの会話も豊富。選択によっては好感度などに影響を与える。

本作はマルチエンディングになっており(といってもダイジェストが変わる程度)、NPCとの好感度によってエンディングが変わってくると思われる。

 

コイン集めのようなジャンク集め

本作では、セミオープンワールドを探索しながら進めることになるんだけど、その過程でのジャンク品集めがなかなかに楽しい。

大味だけどゲームの中に上手く溶け込んでおり、あそこに何かありそうだなぁって場所に必ず何か収集物がある安心感が素晴らしい。

ポストアポカリプス(世紀末系)のゲームにはなくてはならない感覚。

 

 ジャンク品を集めるだけなのにフィールドの探索が楽しくなる。

難易度はノーマルでプレイしたんだけど、執拗にジャンク品集めをしなくても物資不足にはならなかった。

とは言え何もないステージを銃を撃ちながらただ通り過ぎるのは素っ気ない。スーパーマリオのコインと一緒で、何となく拾ってるだけでも案外楽しいのだ。

 

 拾ったジャンク品はクラフト素材に使用する。

クラフトでは銃弾や回復薬といった消耗品を作ることになる。

全体的にクラフトの必要性はそこまで高くなかったけど、攻略に行き詰ったらジャンク集めをして装備を整えるのもいいだろう。

 

RPG要素

レベル制のスキルツリーや武器カスタムなど、やり込み要素もないわけではないけど、あくまで1週目のプレイで遊びつくせる丁度いいボリュームとなっている。

前半こそ苦戦を強いられる場面もあったけど、後半は強力な武器も相まってゴリ押しが可能。(難易度ノーマル)

難しく考えなくても詰まることはないため、ライトユーザーも安心してプレイしてみてほしい。

 

 スキルツリーもシンプルで分かりやすい。

 

 チップによるレーザーガンの改造

残念ながらドットサイトやマガジンなど、外観を含むカスタマイズはできない。

チップによるカスタマイズも少し特殊ではあるけど、パズル感覚でちょっと楽しかったりする。

 

ターミネーター:レジスタンスのクリア後レビュー・まとめ

冒頭にも書いた通り、映画ターミネーターはシリーズを追うごとに人気が低下してきている。

内容もネタ切れ感が出てきており、「ターミネーター2」以降のシリーズを無かったことにするファンもいるほど。

本作も映画ターミネーターの1と2の前日譚となっており、3以降の話には触れていない。

 

ターミネーターはこれから映画じゃなくてゲームに力を入れるべき

 

ターミネーターこそ、これからもっとゲームの世界に積極的に参入するべきではないか。

 

テーマ曲と共に迎えるラストスパート、映画にも迫るあの素晴らしい演出。

考えてみれば、これほどゲームの題材にふさわしいタイトルも少ないのではないだろうか。

本作のように世紀末系オープンワールドに磨きをかけるのもよし、マルチプレイや「Dead by Daylight」のような非対称型対戦ゲームにも向いているだろう。

「スターウォーズ」「スパイダーマン」「バットマン」と、今や「映画のゲーム化=面白くない」は古い考えになってきている。

次は映画の製作費をゲームへと回して、AAAタイトルの制作に取り組んでもらいたいと心から思う。

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