2007年~2009年にかけて発売された、オープンワールド型FPS「STALKER」シリーズ。
今回、そのスタンドアローンMOD「Anomaly」をプレイしてみたので、レビューをしていく。
最初に結論から書くと、
最近ブログ更新が滞っているのは完全にこのAnomalyのせい。
オリジナルが発売されたのが10年前だというのに、いやはやMOD恐るべし…。
実際、私がオリジナルをプレイしたのも何年も前の話なので、今回はオリジナルとの比較というよりは、「Anomaly」という一つのゲームとして紹介したいと思う。
当記事を執筆時点でAnomalyのバージョンは1.5.1
日本語化にも対応済み(完全ではないけど)
スタンドアローンMODと言うことで、原作を所有していなくても無料で遊ぶ事ができる。
「Anomaly」の導入方法と日本語化はこちらのS.T.A.L.K.E.R.のMOD「Anomaly」バージョン1.5.1の導入と日本語化で紹介しているので、気になる人は参考にしてみてほしい。
サバイバルFPS「S.T.A.L.K.E.R.」
そもそもSTALKERって何?って人に簡単に説明すると、
STALKERとは、チェルノブイリが舞台のサバイバルFPS
ミュータントやアノマリーといった異常空間がごった返す「ゾーン」
そして、そこで生活する「ストーカー」と呼ばれる者たちの生き様を描いた作品である。
日本では未発売で、プラットフォームもPC版のみ。
でも、そのマニアックなゲーム性から認知度は結構高く、遊んだことはなくても聞いたことはあるって人も多いはず。
コアなファンが多く、今回紹介するAnomaly以外にも数々のMODが制作、遊び続けられている。
S.T.A.L.K.E.R. Anomaly 1.5.1をプレイレビュー
ゲーム本体の導入も比較的簡単だったので、早速プレイしていく。
ニューゲームで開始すると、フリーストーカーやデューティといった所属と、初期装備が選べるようになっている。
ここは好みで選んでいいと思うけど、派閥によって難易度に影響を及ぼすので、難しいと思ったら派閥を変えてみるのもアリかもしれない。
派閥と装備が決まれば、あとは難易度やゲームモードを選択。
死んだら終わりのアイアンモードとかも選べるけど、今回は久しぶりのゾーンだったのでデフォルトで開始した。
懐かしくも新しいゾーン
オリジナルは10年以上前の作品だけど、全体的にブラッシュアップされていて、次世代とまでは言えなくても、今でも十分遊べるクオリティに仕上がっている。
フレームレートや視野角、テクスチャ品質まで細かく設定できるのもありがたい。
ちなみにワイドモニターにも対応している。
また、過去シリーズのマップをまとめて探索できたりと、無料とは思えないボリュームに驚く(どのマップがどのシリーズのものかは思い出せなかったけど…)
淡薄なタスクは、過程を楽しむ
Anomalyの遊び方だけど、基本的には「各拠点でタスクを受注して報酬を得る」の繰り返し。
メインストーリーこそあるものの、殆どがテキストベースで進行するため、没入感はかなり低い。
タスクの内容もお使い系のみなので、ドラマチックな展開を期待すると肩透かしを食らうはず。
しかし、
ヒーローになる必要はなくて、あくまで一人のストーカーとして、ゾーンでの生活を楽しむことができる。
そんな「ゲームの中での生活」を楽しみたいって人には、まさにピッタリの舞台が用意されている。
ただし難易度はかなり高め
もともとオリジナルもかなりマニアックな難易度だったけど、「Anomaly」もそれに負けず劣らずの難しさ。
視界の悪いステージは奇襲を受けやすく、少しの油断が命取りとなる。
序盤ではろくな装備も見つからず、強行突破も難しい。
かと言って、最近のゲームのようにステルスや交渉術で乗り切るようなゲームでもないため、かなり癖があるバランスになっている。
回復薬などの物資も限られていて、買い物ができるトレーダーでは、それらがボッタクリ価格で取引されている。
お金を稼ぐために危険なタスク(任務)を請け負うんだけど、物資を補給しているだけで報酬はプラマイゼロ。
特に序盤では自転車操業での生活が基本となる。
レベルといった概念もないため、同じ事を繰り返していてはジリ貧になってしまう。
出来るだけ無駄な出費を抑えつつ、効率よくタスクをこなす。
そして、現地で収集した物資で少しずつ装備を充実させていく。
それがSTALKERもといAnomalyの楽しみ方と言える。
サバイバルゲーム特有の、
これを楽しめるかで、本作の評価は変わってくるだろう。
ひと手間じゃ足りないクラフト要素
本作のクラフト要素はかなり複雑で、装備の分解や修理も簡単にはできない。
武器を分解するにも、分解キットのようなツールが必要で、修理も当然修理用の部品が存在する。
しかも、サイズや種類ごとにそれぞれ別にツールが求められるから、何をするにもとにかく手間がかかる。
そのため他のカジュアルゲームのように、店で高いアイテムを買わずにクラフト一択、みたいな状況になりにくい。
売買とクラフトの特徴を活かせる、絶妙なバランスと言えるだろう。
ただ、操作性が悪く、ゲームスピードを落とすほどの複雑さは賛否が分かれるかもしれない。
アドオン
Anomalyには、アドオンと呼ばれる拡張機能がある。
そもそもAnomaly自体がすでにバランス調整が施された完成品ではあるんだけど、アドオンを導入する事で、そこからさらに自分好みに調整する事ができる。
スタンドアローンMODであるAnomalyに対して、MODのMODとも呼べば分かりやすいかもしれない。
そしてこのアドオン機能が本当に素晴らしく、これだけで面白さが倍増していると言っても過言ではない。
今回Anomalyをプレイするのに、いくつか有名どころのアドオンを導入してみたので、ここで紹介しておく。
BOOMSTICKS AND SHARPSTICKS
クオリティの高すぎる新規武器を追加するアドオン。
通称BaS
個人的にはこのアドオンのおかげでAnomalyを五割増しで楽しむことができた。
ANOMALY HD MODELS ADDON [1.5.1]
装備の見た目を変更するアドオン。
一瞬別ゲーかと見間違うほどデザインが変更される。
BaS同様、クオリティはかなり高い。
FOOD, DRUG AND DRINKS ANIMATIONS V0.8.6.8 [1.5.1]
飲食や回復薬のアニメーションを追加するアドオン。
スティムパックや包帯の使用など、かなり芸が細かい。
ゾーンでの生活を楽しむには必須アドオンと言える。
他にもまだまだ紹介したいアドオンがあるけど、今回は有名どころの3つだけを紹介。
どれも視覚的にすぐ楽しめるアドオンなので、どれを導入しようか迷ったらまずは上記のアドオンから試してみてほしい。
アドオンの導入方法は後日執筆予定。
6/19更新 ≫【STALKER Anomaly 1.5.1】アドオンの導入方法
S.T.A.L.K.E.R.は最高のなりきりゲーム
もともとEFTみたいなゲームをシングルでまったりプレイしたいなぁと思ってたところ、たまたま「STALKER」を思い出したのがきっかけだったんだけど、これが予想以上にハマり込んでしまったわけである。
確かに最近の次世代ゲームと比べると古臭さはあるものの、アドオンのおかげもあってかなり上質なゾーンを体験することが出来た。
導入も簡単なので、気になる人はお試しでプレイしてみてほしい。
「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」のスタンドアローンMOD「Anomaly」バージョン1.5.1を導入、日本語化してプレイしてみた。 当記事では、「Anomaly」の導入方法と、日本語化までの流れをまと[…]
私同様、ゾーンから抜け出せなくなるかもしれない。
今年はS.T.A.L.K.E.R.2の発売も噂されているので、そちらも期待せずにはいられない。
予習としてオリジナル版をプレイするのも選択肢としてアリだろう。
「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」のスタンドアローンMOD「Anomaly」バージョン1.5.1を導入。 今回はAnomalyの拡張機能であるアドオンの導入方法を解説してみる。 Anomaly本体[…]