audio-technicaから発売されているオープン(開放)型ヘッドホン「ATH-AD500X」を購入してみたので、さっそくレビューをしていく。
audio-technicaの「ATH-AD500X」をレビュー
メーカー/製品名 |
audio-technica / ATH-AD500X |
型式 |
オープンエアーダイナミック型 |
重量 |
235g |
接続 |
有線(片出し3m) |
プラグ |
φ3.5㎜(φ6.3㎜変換アダプター付属) |
オススメ度 |
長時間のデスクワークを想定し、装着感に定評のあるオープン型ヘッドホンを購入してみたんだけど、
それに一万円以下で買えるコスパも魅力。
有線というデメリットを我慢できるのであれば、オープン型ヘッドホンのエントリーモデルとしてはかなりおすすめ。
2、3時間位の映画鑑賞には丁度いい使い心地で、購入から3年経った今でも使い続けている。
しかし長時間のデスクワークとなると、汗っかきの私ではイヤーパッド部分が蒸れてしまい、さらに匂いも気になってくる。
「MDR-HW700DS」を鑑賞用とするなら、「ATH-AD500X」は作業用のヘッドホンと言えるかもしれない。
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開封
外箱は少々チープな印象。
中身も本体とマニュアル、あとはφ6.3㎜プラグ変換アダプターのみ。
アルミメッシュのハウジングケース、サポート付きのヘッドバンドなど、外観はかなり無骨なデザイン。
本体側に電源や音量調整などはなく、プラグを接続するだけのシンプル設計。
重量も約230g(コード除く)とSONYの「MDR-HW700DS」(320g)に比べてかなり軽い。
ストレスフリーの装着感
ヘッドバンドのサイズ調整は出来ないけど、比較的頭のサイズが大きい私でも、違和感なく装着できている。
本体の軽さも相まって圧迫感は感じない。
デスクワーク中はブルーライトカットメガネを併用しているけど、締め付けがキツすぎるといったこともない。
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気になるとすれば取り外しが出来ないコード。
長さは3mとかなり余裕があるので取り回しには困らないけど、環境によってはかなり邪魔になる可能性もある。
起毛素材のイヤーパッドは蒸れにくく、長時間の使用でもストレスを感じにくい。
今のところどれほどの耐久性があるか不明だけど、一応イヤーパッドの交換もできるのでメンテナンスをしながら長期的に使っていくこともできそう。
3Dウイングサポートのヘッドバンド。
接触面が少なく、こちらも頭部へのストレスは少ない。
低音は弱いけど、クリアで聴き取りやすい音質
音質については全体的に低音は弱め。
ズンズン鳴り響かせたい人には向かない。…が、それ以外の中・高音域はクリアで聴きやすい。
BGM流しながら作業するにはこれぐらいが丁度いいバランス。
遮音性が低いのはデメリットか?
「ATH-AD500X」の遮音性は正直かなり低い。
ヘッドホンを装着してゲームをしていても、隣のキッチンから「ご飯よ〜」が聞こえるくらい。
映画や音楽に集中したい場合、この遮音性の低さはデメリットとなるけど、長時間のデスクワークだとそうとは限らない。
イメージとしては、スピーカーで聴いているような感覚に近いため、頭(耳)への負担がかなり少ない。
うまく言い表せないけど、耳元で鳴り響くのではなく、通り抜けていく音を耳で拾う感じで、
家に一人で居て宅配便に気づかなかった、なんてこともない。
音楽を聴きながらデスクワークをしたり、長時間ゲームをするには、まさにうってつけのヘッドホンと言える。
どちらかと言うと、RPGみたいに一人でまったりとプレイするゲーム向け。
音漏れするのはデメリットか?
これはデメリット。
無視できないくらいの音漏れではあるけど、3mというコードの長さからして外出先で使用するシーンはほとんどないはず。
自宅で使用するくらいなら特に問題にはならないはず。
一応言っておくと、夜のたしなみには不向き。ただし、遮音性が低いため実は背後への侵入へ気づけるといったメリットもある。
audio-technicaの「ATH-AD500X」をレビュー・まとめ
「ATH-AD500X」が発売されたのが2013年。
それにもかかわらず2021年現在、10,000円以下のオープン型ヘッドホンで検索すれば、オススメ商品として上位に君臨し続けている。
無駄を省いたシンプルな設計や、癖のないバランスの取れた音質が根強い人気の理由だろう。
ノイズキャンセリングやバーチャルサラウンドなど、ワクワクしたり驚きを与えてくれるヘッドホンではない。
しかし、いつでも使い手のデスクワークを支えてくれて、これから何年も付き合っていける最高の相棒、そんなヘッドホンと言える。