ウルトラワイドモニターのメリット・デメリット【1年間使ってみた感想】

デスクワークの効率化と、ワイド画面でゲームを遊びたいという理由で購入した、LGのウルトラワイドモニター「34GL750-B」


今回はそんな「34GL750-B」を1年ほど使い込んでみて気づいた、「ウルトラワイドモニターの良い所・悪い所」を紹介してみようと思う。

「34GL750-B」や、その他のウルトラワイドモニターの購入を検討している人の参考になれば幸いである。

とりあえずオススメのウルトラワイドモニターが知りたいって人は下記の記事も参考にしてみてほしい。

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ウルトラワイドモニターの特徴

ウルトラワイドモニターの特徴は次の3つ。

  • 横長のアスペクト比
  • 横長の解像度
  • モニターの形状

横長のアスペクト比

見ての通り、通常のモニターに対してアスペクト比(横と縦の比率)が横に長くなっているのがウルトラワイドモニターの特徴の一つ。

通常のモニター 「16:9」、「4:3」など
ウルトラワイドモニター 「21:9」、「32:9」など

肌感覚としては通常のモニターに対して、約1.5倍から2倍ほど伸びるイメージ。

オーソドックスなのは21:9で、そのほかにも32:9などスーパーウルトラワイドモニターなどもある。

解像度も横長

続いて、画質を表す解像度。

21:9のウルトラワイドモニターの場合は「2560×1080」、もしくは「3440×1440」あたりがメジャーだろうか。

本来であれば、解像度の数値が高くなるほど鮮明な画質になるんだけど、ウルトラワイドモニターの場合は少し勝手が違うので注意が必要。

例えばアスペクト比「16:9」解像度「1920×1080」のモニターと、アスペクト比「21:9」解像度「2560×1080」のウルトラワイドモニターの場合。
これだと、数値はウルトラワイドモニターの方が大きいんだけど、実際の画質はほぼ一緒となる。

横に長くなる分、それだけ解像度が必要となってくるため、ウルトラワイドモニターで画質にこだわりたい場合は、「3440×1440」などのアスペクト比に対して解像度も高いものを選ばないといけない。

モニターの形状

ウルトラワイドモニターでは、湾曲型と呼ばれる、緩やかなカーブを描いたモニターを採用していることが多い。

視点の移動距離を抑えることができるため、目の負担を軽減したり、映画やゲームなどでは画面に包まれるような感覚にもなるため、没入感を高めることもできる。

もちろん、平面タイプのウルトラワイドモニターもあり、画像や図面の編集などで活用する人は、歪みがない平面タイプも選択肢に入ってくる。

ウルトラワイドモニターのメリット

それでは、実際に1年ほどウルトラワイドモニターを使ってみて気づいたポイントを紹介していく。

まずはウルトラワイドモニターのメリットから。

  • 作業効率アップ
  • ゲームの没入感アップ
  • 配線が片付く

作業効率アップ

ウルトラワイドモニターを導入することで、単純にスクリーンの面積が増えるため、作業効率は間違いなくアップする。

これはウルトラワイドモニターを導入したその日から、当記事を執筆している今日まで、一切揺らぐことのなかった完璧なメリット。

ウインドウを並べてのデータ入力はもちろん、動画編集ではタイムラインを横に広く使えたりと、何をするにもとにかく便利。

私が使っている「34GL750-B」などは、専用のアプリで画面を仕切ってくれたりもするので、モニター1枚でデュアルディスプレイのようにウインドウのサイズ調整をしてくれたりもする。

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モニターのサイズに比例して要求されるスタンドのスペースが大きくなるのはデメリットではあるけど、そこはモニターアームと組み合わせれば問題なし。

モニター下のスペースが確保できて、さらに片手でモニターの移動もできるようになる。

ちなみに私の場合は、デュアルモニター用のアームを使っていて、ウルトラワイドモニターとサブモニターを組み合わせて使っている。

ノートPCと組み合わせたいって人は、ディスプレイの代わりにノートPC用のスタンドを設置するのもオススメ。

ゲームの没入感アップ

最近ではウルトラワイド対応のゲームも増えてきて、これが目的でウルトラワイドモニターを導入する人も多いと思う。

21:9のアスペクト比による描写は、

まさに映画を観ているような感覚。

私がプレイした作品で言うと、「サイバーパンク」や「デス・ストランディング」など、どれも素晴しい没入感を味わうことができた。

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その他、「Apex Legends」など競技用ゲームもウルトラワイドモニターに対応しているため、臨場感のある戦闘を楽しみたい人にもウルトラワイドモニターはおすすめと言える。

ただ、すべてのコンテンツがウルトラワイドに対応しているわけではないので注意が必要。

配線が片付く

ウルトラワイドモニターにすることで配線が少なくなるのも、地味ながら嬉しいポイント。

モニターを接続する場合、モニター1枚につき、電源コードと映像出力用のHDMIケーブルの2本が必要になってくる。

仮にモニターを3枚接続しようと思うと、全部で6本もコードが必要になる。

そうなるとデスク周りのコード管理が大変になるし、HDMIの分配器が必要になってきたりもする。

コードや電源管理も含めて、モニターの数を少なくできるのもウルトラワイドモニターのメリット。

ウルトラワイドモニターのデメリット

続いて、ウルトラワイドモニターのデメリットについて。

  • 映画の没入感は微妙
  • まだまだ未対応のコンテンツは多い

映画の没入感は微妙

ウルトラワイドモニターのアスペクト比「21:9」というのは、実は映画でよく採用されているアスペクト比である。

テレビなど通常のモニターで映画を見る場合、レターボックスと呼ばれる上下の黒帯を使うことで、この21:9のアスペクト比を表現することが多い。

それに対し、ウルトラワイドモニターの場合は、モニターのサイズがすでに21:9であるため、そのまま直接映像を出力することが可能になる。

つまりレターボックスを取り除いた状態で、画面いっぱいで映画を楽しめるわけである。

ただ、これは完全に好みの問題にはなるんだけど、

レターボックスは必要。

※上記の画像はゲーム「デス・ストランディング」を分かりやすく編集したものだけど、映画のシーンでも同じことが言える。

ゲームの場合、画面いっぱいで映像を楽しめるのに興奮したけど、映画の場合は何故か少し安っぽく感じてしまったというのが正直な感想。

実は上下の黒帯って、アスペクト比の調整だけじゃなくて、映像を引き締める効果もあったんだなぁと実感してしまった。

まだまだ未対応のコンテンツは多い

テレワークなどでウルトラワイドモニターが注目されてきたとはいえ、それでもまだまだ「16:9」のコンテンツが多いのが実情。

さきほどの映画についても、動画配信サービスによっては、21:9のアスペクト比出力に対応していないことも多く、最悪の場合、

四方を黒帯で覆われることもある。

※上下のレターボックスが、塗りつぶしの映像(16:9)として判断された場合、全画面表示にすると上記のような画面になることもある。

こうなってくると、もはや映画に集中することすらできない。

また、ゲームでも注意するべきポイントがある。

例えばワイドモニターに対応している「デス・ストランディング」では、プレイ中の画面からイベントシーンまで、そのすべてが21:9のアスペクト比で出力することが可能。

ただ、同じくワイドモニターに対応の「ゴーストリコン・ブレイクポイント」の場合、こちらはプレイ画面こそ21:9出力だけど、イベントシーンは16:9へ戻ってしまうため、その時だけ左右へ黒帯が挿入されてしまう。

画面が拡大したり縮小したりと、気になる人は気になるポイントである。

ウルトラワイドモニターはデスクワーク向け

以上が実際にウルトラワイドモニターを1年間使ってみた感想。

まとめると下記のような感じ。

  • デュアルモニター代わりとしては完璧。配線も片付いて、デスク周りがスタイリッシュになる(モニターアームがあれば尚良)
  • エンタメ力は弱め。(ゲームをするなら、ウルトラワイドにどこまで対応しているか要確認)

つまり、デスクワークを効率化したいのであれば、

ウルトラワイドモニターはマストバイ。

ウルトラワイドモニター1台あれば、データ入力から動画編集まで、ほとんどの作業を効率的に進めていける。

デュアルモニターやトリプルモニターのように、デスク周りがごちゃごちゃしないのもGOOD(逆にごちゃごちゃ感が好きな人もいるだろうけど)

さらに汎用性を求めるなら、ウルトラワイドモニターとモニターアームを併用すれば、隙のないデスク環境が完成する。

ただ、エンタメ力はまだまだ弱い。

今の段階ではウルトラワイドモニターだけで、ドラマ、映画、ゲームとすべてを楽しむのは難しいかもしれない。

すべてのコンテンツがウルトラワイドモニターに対応しているわけではないので、どこかで妥協しないといけないところが出てくるはず。

ゲームが目的で導入する場合は、目的のゲームが対応しているか事前によく確認することをおすすめする。

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