今まで愛用していたロジクールのゲーミングマウス「G300」から、レイザー(Razer)の「バジリスク アルティメット(Basilisk Ultimate)」へ乗り換えた。
細かいポイントは後述するとして、ファーストインプレッションとしては、
性能や操作性が高いのはもちろんのこと、ワイヤレスと思わせない安定した動作でストレスはほぼゼロ。
専用の充電ドックのおかげで、コードを繋ぐといった煩わしさもなく、しかもRGBライティングで所有欲までしっかりと満たしてくれる。
自信を持っておすすめできるマウスなんだけど、用途次第では気をつけないといけないポイントもあるので、実際に1ヶ月ほど使ってみた使用感と合わせてレビューしてみることにする。
どんなマウスか気になるって人の参考になれば幸いである。
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レイザー バジリスク アルティメットをレビュー
製品名 | Basilisk Ultimate |
接続方式 | 無線(Razer HyperSpeed)・有線 |
サイズ | 60 x 42 x 130 mm |
重量 | 107g |
センサー | Razer Focus+ オプティカルセンサー |
解像度 | 最大20,000dpi |
トラッキング速度 | 650IPS |
スイッチ | Razer オプティカルマウススイッチ |
ちなみに、セットで購入したゲーミングキーボード『Huntsman Tournament Edition』のレビュー記事は下記。
レイザー(Razer)のゲーミングキーボード「ハンツマン トーナメント エディション(Huntsman Tournament Edition)」を購入したので、さっそくレビューをしていく。 今回Huntsman TEを選んだポイントは[…]
開封
何はともあれ、まずは開封から。
『Basilisk Ultimate』以外にも、ゲーミングキーボードの『Huntsman Tournament Edition』、そしてマウスパッドの『Gigantus V2 XXLサイズ』を購入。
意味もなくデスクに広げてみたけど、
今回の主役はこちらのBasilisk Ultimate
フタを開けるとマウス本体と充電ドック。
中身を取り出したところ。
micro USBコードと、取付用のクラッチスイッチ、あとは取扱説明書。無線用のUSBはマウスへ収納されている。
接続用のUSBコードは充電ドック、もしくはマウスへ直接取り付ける。
マウスのUSB差し込み部分。
差し込み部位分が奥まっていて切り込みも入っているため、コードの種類はかなり限定される。
とは言え、基本的にはワイヤレスでの使用がメインなので、そこまで気にする必要はないはず。
抜群のフィット感
いかにもなフォルムからゴツゴツとしたザ・ゲーミングデバイスを想像してたけど、実際に触ってみると思っていたよりもシャープで、パッケージとのギャップに少し驚いた。
また、サイズも想像してたよりもコンパクトで、ライティングをオフにすればビジネスシーンでも使えなくはないと思う。
ちなみに私の手は大きすぎず小さすぎずの平均的なメンズサイズなので、手が小さめの人には少し大きめと感じるかも。
メインボタンとホイール
メインの左右ボタンとホイールは癖がなく使いやすく、どんなシーンでも安定した操作ができるはず。
ホイールはチルト機能付き。スクロール以外に真ん中と左右とで3ボタン分の押し込み入力に対応している。
また、マウスの裏側にあるアジャストダイヤルでホイールのクリック感(抵抗)を調整することもできる。
最小まで下げれば抵抗感をほとんどゼロにすることができ、クリック音もほぼ無音になるので、公共の場所や深夜の静まり返った場所での使用には便利。
逆に最大まで上げればガチガチのクリック感を味わえる。
あまり緩すぎると押し込み入力などの際に誤作動してしまうので、チルト機能を活用するのであれば、ある程度固めにしたほうがいいかも。
オプションボタン
オプションボタンについては、まずホイール手前部分に2つと左側面に2つ、それに同じく左側面にレバータイプのボタン(脱着可能)が1つ搭載されている。
ホイール手前部分のボタンは人差し指で操作することになるんだけど、正直そこまで操作性はよろしくない。
角度がついているから押し間違いをすることはないけど、押し込むにはかなり指を曲げないといけない。
特に手前側のボタンは素早い入力には向いていないので、用途は限られるかも。
続いて左側面にある2つ並んだサイドボタン。こちらは親指で快適に操作することができる。
程よいクリック感で押し間違えもなく、コピーや貼り付けなど日常的に使用するボタンを登録するのにちょうどいい。
メインボタンに次いで、主力となり得るボタンと言える。
そして最後が、付属レバーを装着することで入力が可能になるレバーボタン。こちらも押し間違いが起きにくく、直感的に操作をすることができる。
ただ私の場合、マウスを持ちやすいポジションに手を添えると、
引用:Amazon
(Amazonに搭載されている公式画像も届いていないので、私の指が短いわけではないと思う)
そのためレバー入力をしようとすると、マウスポジションを微妙に調整しないといけないため、素早い操作が要求されるゲームなどは注意が必要。
ちなみにデフォルトではDPIのクラッチ機能が登録されている(レバーを入力している間だけDPIが変化する)
個人的に、このクラッチ機能には可能性を感じていて、例えばレバー入力の間だけ右クリックを切り取り、左クリックを貼り付け、みたいな使い方もできたりする。
充電ドック
バッテリー充電はワイヤレスマウスの永遠の課題。しかし、Razerの充電ドックがそれを解決してくれる。
いちいちコードを繋ぐ煩わしさもなく、
マウスをドッキングするのにちょっとコツがいるけど、それも慣れたら問題なし。
最近でこそUSB Type-Cの規格が増えてきて、コードを繋ぐストレスも軽減されてはきたけど、これには勝てない。
フル充電で100時間近く可動できて、万が一の場合は有線での接続にも対応しているから、ホントに隙がない。
もちろん充電ドックもギラギラと光ってくれるし、無駄に(?)角度がついているから、充電中までマウスがカッコいい。
いつもなら充電ドックはサイドデスクに設置してるけど、これは敢えてメインデスクまで引っ張ってきてる。
ちょっとしたことだけど、これだけでデスクに向かうのが楽しくなる。所有欲を満たしてくれる、ガジェット好きにはたまらない一品。
無線接続の中継ポイントとしても
最初気づかなかったんだけど(説明書読まないから)、この充電ドックへ無線用のUSBを装着することもできる。
デスクトップPCに無線USBを接続して使っていると、どうしても動きにムラが出てしまう(マウスまでの距離は1mほどでデスクなどの遮蔽物もある状態)
USBハブでマウスの近くまで引っ張ってこないとやっぱり厳しいかなぁと思ってたところ、充電ドックにUCBポートを発見。
マウスと充電ドック(無線USB)との距離は30㎝ほどで使用しているけど、ワイヤレスマウスであるのを忘れるくらいに快適に操作することができている。
主張の少ないデザインもGOOD
「Razer Synapse」
Basilisk Ultimateでは、Razer独自のソフトウェア「Razer Synapse」を使って設定を変更していく。
今回初のRazerデビューということで、「Razer Synapse」を使うのは初めて。
デバイスを有線接続することで、自動でインストールが完了。
マウスにはBasilisk Ultimate、そして充電ドックがアクセサリーとして追加されている。
あと、一緒に買ったゲーミングキーボード「Huntsman Tournament Edition」がキーボードに登録されており、Razerの製品であれば「Razer Synapse」でまとめて管理できてしまう。
さっそくBasilisk Ultimateを弄ってみる…が、チュートリアル的なものもなく、まるでオープンワールドゲームのごとく、あとはご自由にどうぞといった感じ。
普段からゲーミングデバイスのソフトウェアに慣れている人であれば問題はないだろうけど、初めてゲーミングマウスを買ったりした人は操作に戸惑ってしまうかも。
一通り何でもできる
少々とっつきにくい感じはあるものの、それでもゲーミングマウスに求められている機能は一通り揃っている。
感度(DPI)は100~20000までの間で調整可能(20000とかどんなシチュエーションで使うのかわからないけど…)
ライティング機能の設定や、プロファイル登録もここで設定していく。内蔵プロファイルも最大5つまで登録できるので、マウスを持ち運ぶ機会が多い人にもありがたい。
特にキーカスタマイズ機能の一つ、Razer Hypershiftには可能性を感じる。
任意のボタンにHypershift機能を割り振ることで、Hypershiftボタンを押し込んでいる間だけプロファイルを変更するという、いわゆるシフト機能。
単純にマウス2台分の機能を割り振れるので、動画編集やゲームなどのショートカットキーを登録するのに便利。
Razerの製品であればキーボード側にもHypershiftキーを設定できるので、環境に合わせていろいろと設定できるのも面白い。
レイザー バジリスク アルティメットを1ヶ月使ってみて
ゲームやブログをメインに、その他普段使い用としてもBasilisk Ultimateを使用。
1ヶ月ほど使い込んでみた感想は、
ただ、ゲーミング用として使用するにあたって、一つだけ気になるポイントがあったので紹介しておく。
実用的なボタンは2つだけ
Basilisk Ultimateは一応多ボタンタイプのマウスではあるんだけど、使いやすいオプションボタンは
先にも紹介はしたんだけど、ホイール手前のボタンは指を曲げる必要があるし、レバーボタンは親指のポジションをずらさないといけない。
普段使いでは必要十分だけど、素早い入力が要求されるゲーミング用途では少々頼りない…。
ストレスフリーで無意識に使っていけるのが親指で押せるサイドボタンの2つ。
もちろんコマンド数をそこまで要求されないゲームだと何の問題もない。
だだ今回は、キーボードの負担を下げるために多ボタンマウスを探していたこともあって、以前の「G300」よりボタン数の多いBasilisk Ultimateを購入したんだけど、使いやすいボタン数で言うと4つから2つへと減ってしまった。
個人的にはG300のように人差し指部分にもボタンが欲しかったところ…。
先日、ゲーミング用片手キーボード「G13」の後継機を探してみたんだけど、結局完璧な代替えを見つけることは出来ずじまい。 現状だと中途半端な片手キーボードを買うよりも、カスマイズ性の高いゲーミング用のフルキーボードを買ったほうが正解とい[…]
予算の関係で断念してしまったんだけど、ボタン数を優先するならやっぱりコレがいいかも。
とは言え、Hypershift機能を使えばある程度はカバーできるし、そこまでボタン数を必要としない人にとってはBasilisk Ultimateも最高のマウスなのは間違いない。
ワイヤレスマウスとしてのデメリットはほとんどないので、ボタンの数にさえ納得できるのなら自信を持っておすすめできるゲーミングマウスと言える。