人生でもっとも大きな買い物TOP3はご存じだろうか?
答えは、3位が車で、2位が保険(生命保険とか医療保険とか)
で、堂々の1位がご存じの通り「家」となっている。
そしてこの度、その1位であるマイホーム購入を達成してしまったので、その時の苦悩を記録として残しておくことにする。
特に家づくりを進めるうえで気になってくるのは、
正直、人様に自慢できるような体験談とも言えないけど、住宅ローンやお金のことで悩んでいる人へ、我が家の無謀な家づくりが少しでも参考になれば幸いである。
自己資金0円、借金200万円、それでも住宅ローンは組める
・自己資金(頭金)は必要?
・他にもローン(借金)があるけど大丈夫?
以上の3つの悩みを中心に、我が家を参考に紹介していく。
押さえるポイントは次の3つ。
- 年収と返済比率について
- 自己資金の準備
- お金のトラブルと対策
自己資金がある人や借金がある人など人それぞれ状況が違ってくるので、本記事が必ずしも正解というわけではないけど、あくまで1つの例として参考にしてほしい。
まずは新築を検討時の我が家の財政状況から。
家族 | 夫婦二人暮らし(30歳) |
世帯年収 | 500万 |
貯金 | 0円 |
車のローン | 100万円 |
奨学金ローン | 100万円 |
カードローン | 10万円 |
無謀にも思えるけど、このような状況から我が家の家づくりは始まった。
考えただけで胃が痛い…。
年収と返済比率
住宅ローンというのは、誰もが同じ金額を貸してもらえるわけではない。
そこで重要になってくるのが、住宅ローンの返済比率。
まずは年収に対する返済比率を計算して、住宅ローンの借入可能額を調べていく。
年収を把握する
住宅ローンの審査には、前年度の源泉徴収票使用する。
我が家の場合は夫婦二人の年収を合わせた、世帯年収500万円で住宅ローンの審査を申し込んだ。
※ここでいう年収とは、税込み年収のこと。
いきなり人に年収を教えるのは抵抗あるかもだけど、家づくりをスムーズに進めるために正直に話すようにしよう。
返済比率を把握する
次に返済比率について。
年収400万円以下 | 返済比率は30%以下 |
年収400万円以上 | 返済比率は35%以下 |
以上のように、返済比率を超えての借入はできないようになっている。
※銀行によって返済比率は変動する。
我が家で例えると、世帯年収が500万円のため、
年間返済額は175万円まで、つまり年間175万円を超える返済計画は立てられないということ。
この175万円を12カ月で割ると、
1カ月の返済額の上限は14.5万円ということが分かる。
計算上は、1カ月の返済額が14.5万円を超えない範囲で住宅ローンを借りられることになる。
あくまでも計算上の話で、実際に借りるには注意するべき点がある。
借りられる額と返せる額は違う
借りられるからと言って、家賃だけで毎月14万円も返済するのは現実的ではない。
それにこの返済比率、住宅ローン以外の借入があれば、それらも含まれてくるため注意が必要である。
今後教育ローンを借りたりする予定があるのであれば、その分余裕を持った資金計画も必要になってくる。
返済比率は20~25%以内に抑える
以上のことから、住宅ローンの返済比率は20~25%に抑えるのが理想的と言われている。
自分の年収を当てはめて、返済可能額を把握するようにしよう。
住宅ローン | 10万円 / 毎月 |
その他のローン | 2.5万円 / 毎月 |
これが我が家の今の返済金額。
カードローンの10万円は、住宅ローンを借りる前に完済をしている。
無理な借り入れは将来何かあった時に対応できなくなる可能性もあるので、将来のことを考えて余裕をもった返済計画を立てることをオススメする。
我が家の場合は少し無茶をした借入と言えるだろう。
自己資金の準備
家づくりを進める中で、現金での出費というのは少なからず発生する。
我が家が用意した自己資金は、手付金の30万円のみ(しかも分割払い…)
貯金がない状態でも、家づくりを進めることは出来なくもない。
しかしそれだと、何かあった時に対応できなくなる可能性もあるので、できれば余裕をもって自己資金を用意したほうがいいだろう。
頭金
住宅ローンを借りる場合に頭金を収めることができる。
※銀行によっては、一定の頭金を条件に、住宅ローンを貸してもらえる場合もある。
金利が下がれば当然負担が下がってお得ではあるんだけど、貯金を回しすぎてその後の生活が苦しくなっては意味がない。
余裕をもって資金運用をするようにしよう。
ちなみに我が家が用意した頭金はほぼ0円、後述する手付金30万円のみだった…。
手付金
ハウスメーカーと契約する場合は、手付金が必要になるケースがほとんど。
金額はハウスメーカーごとに違ってくるので、その都度確認をするように。
実際に私が契約をしたハウスメーカー「セキスイハイム」の手付金は30万円だった。
貯金はほとんどなかったので、その年のボーナスを手付金に回すことに。
問題なく家が完成すれば、手付金はすべて自己資金として納められる。
逆に自己都合で契約を破棄した場合などは手付金は返ってこないので注意が必要。
お金のトラブルは早期解決を
住宅ローンを借りるには、当然銀行の審査が必要になってくる。
個人信用情報とは、クレジットカードやローン契約、支払い状況などの履歴情報のこと。
銀行から個人信用情報機関へ確認することで、クレジットカードの登録状態、延滞履歴などが確認できるようになっている。
クレジットカードの滞納に注意
クレジットカードのローンが残っている場合は、返済比率に影響してくる。
支払いを滞納し、カード会社から強制的に解約をされている場合などは注意が必要となる。
個人信用情報に「異動」と記載がある、いわゆるブラックリストに登録されていると、住宅ローンの審査を通るのは難しいと言われている。
個人信用情報は、銀行からでなくても個人で確認することもできるので、心当たりがある場合は事前に調べることをオススメする。
翌月にはすぐに返済出来たため滞納することはなかったんだけど、こういった履歴はすべて個人信用情報に残ってしまう。
幸いにも住宅ローンの審査には無事通ったので、少しの延滞であれば問題ない場合もあるようだ。
消費者金融のカードローンに注意
次に気を付けておきたいのが、消費者金融のカードローン。
我が家も、住宅ローンの審査をする前に、10万円ほどの借入が残っている状態だった。
ハウスメーカーの担当からも、カードローンは優先して完済するようにと指示があったので、住宅ローンの審査の前にすべて完済することに。
まぁこれのせいで貯金がなくなってしまったのだが…。
完済した後は、可能であれば完済証明書を発行してもらうこと。
審査の際に銀行から提示を求められる場合がある。
必要のないクレジットカードは解約しよう
カードを使用していなくても、キャッシング枠があれば借入額として返済比率に影響してくる。
我が家の場合も、3枚あったクレジットカードを1枚まで絞ることにした。
一枚の借入可能額が50万円だと計算しても、3枚減らせば単純に150万円の借金を返済したことになるため、それだけ住宅ローンの審査にも通りやすくなる。
貯金0円、借金200万円からマイホーム購入・まとめ
以上、私がマイホーム購入までに気になった3つのお金の悩みを紹介してみた。
本来であれば、借金があるような状態で家づくりをするのは得策ではないし、自己資金もしっかりと準備するほうがいいに決まっている。
今回は我が家の財政状況を赤裸々に乗せたつもりなので、実際に年収やローン残高を当てはめてみて、無理のない資金計画を立ててほしい。
最後に
そもそも住宅ローンをどれだけ借りたらいいか分かんねぇって人は、まずは展示場でもモデルハウスでも行ってみて、正直に「お金ないけど家買えますか?」って聞いてみるといいと思う。
良くも悪くも相手は営業のプロ。
ちなみに、そんなことしたら騙されて終わりって言う人もいるけど、騙されているかどうかを調べるにも、実際に動かないとわからないまま。
そうすればハウスメーカーごとの特長もつかめるし、大体必要な予算も掴めてくる。
A社で気になったことを、あえてB社に聞いてみるなんてことも出来る。
百聞は一見に如かず。さっそく次の休日は展示場巡りに行ってみよう。
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