イトーキのサリダチェア「YL9」をレビュー【1年間使用してみた感想】

イトーキから発売されているオフィスチェアシリーズ「SALIDA(サリダ)」

サリダシリーズの中でもハイエンドモデルにあたる「YL9」を購入、ゲーミングチェアの代わりとして1年以上使用してみたのでレビューをしていく。

イトーキのサリダチェア「YL9」をレビュー

メーカー イトーキ
製品名 YL9
重量 25.5kg
材質・背面 エラストマー
材質・座面 ファブリック
カラー ブラック・メイビー・ホワイト
YL9を実際に1年間使用してみて感じたおすすめのポイントは次の3つ。
  • 長時間のデスクワークでも腰が痛くならない。
  • 自由に調整ができるのでゲーミングチェアとしても使える。
  • エラストマー素材で蒸れにくい。
また、本記事の後半ではYL9を購入する前の注意点と、同価格帯のゲーミングチェア「AKRACING」と比較もしてみたので、ぜひ参考にしてみてほしい。

ゲーミングチェアは自分の体形に合ったものを探すのが大変

ゲーミングチェアで検索すると、まず初めに見つけるのが「AKRACING」といった海外のゲーミングメーカー。

eスポーツなどでも採用されるメーカーなので、聞いたことはあるって人も多いはず。

しかしこういった海外向けメーカーだと、サイズもさまざまな体系に合わせて開発されるため、その中から自分に合った物を探すのは結構大変だったりする。

国産ならではの日本人向けチェア

その点イトーキは国産メーカーであるため、日本人の体形に合わせたモノづくりができているのでは?と考えた。

商品のレビュー数などはゲーミングチェアのメーカーの方が圧倒的に多いわけだけど、自分の直感を信じて購入を決意。

結果は大当たり

以前に使用していた1万円前後のオフィスチェアとは比べ物にならないほど快適に作業ができるようになった。

以前は1時間も座れば、右側のお尻が痛くなる→姿勢を変える、次は左が痛くなる→姿勢を変える、そんな状態がずっと続いていたんだけど、今ではまったく問題なし。

実際にこの記事は「YL9」に座って書いているけど、今の段階で4時間以上姿勢を崩さずに座りっぱなし。この快適さは素晴らしい。

外観・可動域のチェック

次に可動部分を実際の写真を使って紹介してみる。

 ヘッドレストの高さと首振り

上下の高さ調整は両手での操作が必要なので、調整頻度が多い人は注意が必要。(固くて座ったまま片手で調整はできない)

 座面の左下にあるロックレバーを操作することでリクライニングが可能。

好みの角度でロックすることもできるし、ロック解除中は体重を感知して姿勢に合わせた角度に動いてくれる。

 肘置きの高さ

 肘置きの高さは約1㎝間隔で調整が可能。

残念ながら前後左右への調整はできない。

 座面の奥行

 座面のスライド調整も可能。

座面右下に高さ調整用とスライド用の2本のレバーがある。

座面を前まで持ってくれば、リクライニング機能も相まってかなりゆったりとした姿勢がとれる。

豊富な可動域のおかげで、オフィス用とゲーミング用、どっちでも使える

座面の高さと肘置きの調整で、デスクと肘置きを面一にもってくることも簡単にできる。

以上のようにかなり細かいところまで調整することができるため、自分にあったポジショニングを簡単にとることができる。

ゲーミングチェアのデザインはちょっとなぁ…って人でも、YL9なら満足のいく性能を発揮してくれるはず。

エラストマー素材による蒸れ対策!汗の嫌な匂いも、汚れも気にならない

ファブリック(布)か、合成皮革(レザー)か?

ゲーミングチェア選びでは避けては通れない選択肢と言える。

それぞれ一長一短があり、見た目から機能までと考え出すとなかなか決めれなくなる。

ファブリック レザー
通気性がよく蒸れにくい 高級感あってカッコいい
汚れやすく、手入れが難しい 通気性が悪く蒸れやすい

しかし、「YL9」の背面シートはファブリックでもレザーでもなく、エラストマー素材というゴムのような素材で作られているのが特徴。

 一見硬そうに見えるけど思いのほか弾力があり、背中をやさしくサポートしてくれる。

メッシュ調のデザインで通気性にも優れており、少々の汚れであれば簡単に拭き取ることが出来る。

メッシュ素材に比べて、少々ラフに扱っても傷みにくいのもメリット。

実際に使用してわかった、購入前の注意点

それでは次に、「YL9」を実際に使用してみてわかった、購入前に気をつけるべきポイントを紹介。

なかなか簡単に買い替えられるものでもないので、後から後悔しないために参考にしてほしい。

組み立てが大変

「YL9」は基本的にネットでの購入になるため、分解された状態で家に届くことになる。

座面部分にかなりの重量があり、女性の場合などは一人で組み立てるのが難しい可能性もある。

可能であれば二人以上で組み立てるのが望ましい。

ただ、組み立て方法としては特に特殊な工程はないので、説明書を読みながら問題なく組み立てることは出来る。私はなんとか一人で組み立てることができた。

肘置きの前後スライド機能は無し

 上下の調整機能はついているけど、前後左右への角度調整機能はなし。

今のところ上下の調整だけで問題なく使用できているけど、さらに細かく調整したい人は不満に思うかも。

 肘置きのスライド、角度調整に対応したゲーミングモデル「イトーキ YL9G」が発売中。

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リクライニングの角度

 「YL9」のリクライニングの角度は、おおよそ130°まで。

「AKRACING」などのゲーミングチェアは、リクライニング機能が180°のフルフラットまで対応している場合があり、仮眠を取ることもできる。

それに比べると「YL9」の角度はかなり物足りない。PCスペースで仮眠を取る予定の場合は注意が必要。

ゲーミングチェアの王者、AKRACINGと比較

ゲーミングチェアで検索をすれば、必ず上位表示されるゲーミングチェアメーカーの「AKRACING」

今回はそんな「AKRACING」と、イトーキの「YL9」を比較調査をしてみた。

「AKRACING」からも、かなりのグレードが発売されているため、同価格である「AKRACING Wolf」(以下「Wolf」)を対象に比較をしてみたいと思う。

『YL9』と『Wolf』の比較表

YL9 Wolf
素材 エラストマー(座面はファブリック) ファブリック
リクライニング 約130 約180
座高の可動域 9cm 7cm
シートスライド 5cm
アームレスト 9cm 7cm
ヘッドレスト 5cm

 価格

「YL9」と「Wolf」ともに価格は4万円前後となっている(2020.11/Amazon)

 素材

「AKRACING」は基本的にレザー素材を使った商品が多いけど、エントリーモデルである「Wolf」はファブリック素材を使用。

レザー素材の場合は高級感を出るけど、通気性が悪いのであえてファブリック素材の「Wolf」を選ぶ人も多いみたいである。

 可動域

可動部分については、「YL9」に軍配が上がる。

しかし、「Wolf」をはじめ「AKRACING」シリーズは、オプション装備として取り外し可能な、「ヘッドレスト」と「ランバーサポート」が付属している。

さらにリクライニング機能が180°まで可能になっており、機能性は「YL9」に引けを取らない。

 カラーバリエーション

YL9 ブラック、ホワイト、ネイビー
Wolf 赤、灰、白、紫

「AKRACING」はグレードごとに様々なカラーバリエーションを展開しているのが特徴。

「YL9」もブラックとホワイトではかなり印象が変わってくる。

イトーキの「YL9」使用レビュー・まとめ

最後に「YL9」オススメポイントをまとめてみる。

  • エラストマー素材で蒸れにくい。
  • 長時間のデスクワークでも腰が痛くならない。
  • 自由に調整ができるのでゲーミングチェアとしても使える。

「YL9」は、在宅ワーク用のオフィスチェとしてだけなく、ゲーミング用として活躍してくれる万能チェア。

腰痛持ちの人はもちろん、汗っかきで背中周りが蒸れやすい人には特にオススメ。

Amazonで割引セールの対象になることも多いので、気になった人はチェックしておくといいかも。

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