イトーキから発売されているオフィスチェアシリーズ「SALIDA(サリダ)」
サリダシリーズの中でもハイエンドモデルにあたる「YL9」を購入してみたので、実際に使用してみて感じたオススメポイントなどを紹介してみる。
オフィスチェアとしてだけでなく、ゲーミング用としても問題なく使用できる万能チェアなので、気になる人はチェックしてみてほしい。
イトーキのオフィスチェア「サリダ・YL9」の使用レビュー
製品名 | YL9 |
メーカー | イトーキ |
重量 | 25.5kg |
カラー | ブラック、メイビー、ホワイト |
材質・背面 | エラストマー |
材質・座面 | ファブリック |
材質・キャスター | アルミニウム |
ゲーミング用としても使用できる万能チェア。
オフィスチェアとして販売されている「YL9」、しかしゲーミングチェアとしても十分すぎる性能に仕上がっていた。
まずは可動部分を実際の写真を使いながら紹介してみることにする。
ヘッドレストの高さと首振り
背面シートのリクライニング
▲ 座面の左下にあるロックレバーを操作することでリクライニングが可能。
グラつきもなく安定した姿勢を保つことが出来ている。
肘置きの高さ
▲ 肘置きの高さは約1㎝間隔で調整が可能。
前後左右への調整はできないので注意が必要だ。
座面の奥行
▲ 座面のスライド調整も可能。
座面右下に高さ調整用とスライド用の2本のレバーがある。
座面を前まで持ってくれば、リクライニング機能も相まってかなりゆったりとした姿勢がとれる。
豊富な可動域のおかげで自分好みの調整が可能
▲ 座面の高さと肘置きの調整で、デスクと肘置きを面一にもってくることも簡単にできる。
オフィス用のチェアとして販売されているYL9だが、以上のようにかなり細かいところまで調整することができるため、自分にあったポジショニングを簡単にとることができる。
ゲーミングチェアのデザインはちょっとなぁ…って人でも、YL9なら満足のいく性能を発揮してくれるだろう。
国産ならではの日本人向けチェア
ゲーミングチェアとして有名なのが「AKRACING」や「DXRACER」といったメーカー。
両メーカーとも世界各国のユーザーに向けて展開している超大手メーカーだ。eスポーツなので耳にする人も多いはず。
海外メーカーは自分の体形に合ったものを探すのが大変
しかしそういった世界大手メーカだと、サイズもさまざまな体系に合わせて開発されるため、その中から自分に合ったサイズを探すのは結構大変だったりするのだ。
その点イトーキは国産メーカーであるため、日本人の体形に合わせたモノづくりができているのでは?と考えた。
商品のレビュー数などはゲーミングチェアのメーカーの方が圧倒的に多いわけだが、自分の直感を信じて購入を決意。
結果は大当たり
以前に使用していた1万円前後のオフィスチェアとは比べ物にならないほど快適に作業ができるようになった。
以前は1時間も座れば、右側のお尻が痛くなる→姿勢を変える、次は左が痛くなる→姿勢を変える、そんな状態がずっと続いていたのだが今ではまったく問題なし。
実際にこの記事は「YL9」に座って書いているが、今の段階で4時間以上姿勢を崩さずに座りっぱなし。この快適さは素晴らしい。
エラストマー素材による蒸れ対策!汗の嫌な匂いも、汚れも気にならない
オフィスチェアの生地を選ぶとき、ファブリック(布)か合成皮革(レザー)にするかで悩むこと人も多いのではないだろうか。
それぞれ一長一短があり、見た目から機能までと考え出すとなかなか決めれなくなる。
ファブリック | レザー |
---|---|
通気性がよく蒸れにくい | 高級感あってカッコいい |
汚れやすく、手入れが難しい | 通気性が悪く蒸れやすい |
「YL9」の背面シートはファブリックでもレザーでもなく、エラストマー素材というゴムのような素材で作られているのが特徴だ。
一見硬そうに見えるが思いのほか弾力があり、背中をやさしくサポートしてくれる。
メッシュ調のデザインで通気性にも優れており、少々の汚れであれば簡単に拭き取ることが可能だ。
決して万人受けするデザインではないが、もし見た目が気に入ったのであれば機能面で期待を裏切られることはないだろう。
実際に使用してわかった、購入前の注意点を紹介
それでは次に、「YL9」を実際に使用してみてわかった、購入前に気をつけるべきポイントを紹介していく。
組み立てが大変
「YL9」は基本的にネットでの購入になるため、分解された状態で家に届くことになる。
座面部分にかなりの重量があり、女性の場合などは一人で組み立てるのが難しい可能性もある。
可能であれば、二人以上で組み立てるのが望ましいだろう。
ただし組み立て方法としては、とくに特殊な工程はないので説明書を読みながら問題なく組み立てることが可能だ。私はなんとか一人で組み立てることができた。
肘置きの前後スライド機能は無し
▲ 上下の調整機能はついているが、前後左右への角度調整機能はなし。
今のところ上下の調整だけで問題なく使用できてはいるが、さらに細かく調整したい人は不満に思うかも。
キャスター
▲ アルミダイキャスト製でスタイリッシュなキャスター部分。
このキャスター、ものすごく転がりやすい。
腰を掛けようとするときに、足などが少し当たっただけでキャスターが転がり「YL9」全体が動いてしまう。
この抵抗の少ない転がりが好きな人もいるだろうが、私の場合はいつか尻餅をつきそうで少し怖いと感じた。
ただ私は、フローリングに直接「YL9」を置いているためチェアマットなどを敷けば改善される可能性は高い。
リクライニングの角度
▲ 「YL9」のリクライニングの角度は、おおよそ130°まで。
「AKRACING」などゲーミングチェアのリクライニング機能は、180°のフルフラットまで対応している場合があり、仮眠を取ることもできる。
それに比べると「YL9」の角度はかなり物足りない。
PCスペースで仮眠を取る予定の場合は注意が必要。
ゲーミングチェアの王者、AKRACINGと比較をしてみる
ゲーミングチェアで検索をすれば、必ず上位表示されるゲーミングチェアメーカーの「AKRACING」
今回はそんな「AKRACING」と、イトーキの「YL9」を比較調査をしてみた。
「AKRACING」からも、かなりのグレードが発売されているため、同価格である「AKRACING Wolf」(以下「Wolf」)を対象に比較をしてみたいと思う。
比較表
比較 | YL9 | Wolf |
---|---|---|
価格 | 40,000 | 40,000 |
素材 | エラストマー(座面はファブリック) | ファブリック |
可動域・座面 | 9㎝ | 7㎝ |
アームレスト | 9㎝ | 7㎝ |
リクライニング | 130度 | 180度 |
座面シートのスライド | 5㎝ | × |
ヘッドレストの高さ | 7㎝(首振り機能付) | × |
カラー | 3色 | 3色 |
価格
「YL9」と「Wolf」ともに価格は4万円前後となっている(2020.11/Amazon)
素材
「AKRACING」は基本的にレザー素材を使った商品が多いのだが、エントリーモデルである「Wolf」はファブリック素材を使用。
レザー素材の場合は高級感を出せるが、通気性が悪いのであえてファブリック素材の「Wolf」を選ぶ人も多いようだ。
可動域
可動部分については、「YL9」に軍配が上がる。
使用する場面ごとに微調整ができるため、「YL9」は様々な用途に向いているのではないだろうか。
しかし、「Wolf」をはじめ「AKRACING」シリーズは、オプション装備として取り外し可能な、「ヘッドレスト」と「ランバーサポート」が付属している。
さらにリクライニング機能が180°まで可能になっており、機能性は「YL9」に引けを取らないと言える。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは、「YL9」がブラック、ホワイト、ネイビーの3色。
Wolfはレッド、グレー、ホワイトの3色。
「AKRACING」はグレードごとに様々なカラーバリエーションを展開している。
気に入った色から、グレードを選ぶ人も多いだろう。
イトーキの「YL9」使用レビュー・まとめ
今回はイトーキのオフィスチェア、サリダシリーズから「YL9」を紹介してみた。
オフィスチェア、ゲーミングチェアを探している人は是非参考にしてみてほしい。