心地よきグロテスク!「Gears 5」をレビュー

「Gears 5」をクリアしたのでレビューしてみる。

タイトルにもある通りGears of War(以下GoW)シリーズの5作目になる。※スピンオフは除く。

なぜか今作から『Gears』とタイトルが省略されているが、ストーリーはGoW4のエンディングを引き継ぐ形で始まる。

芯の部分まで楽しもうと思えば過去作のプレイは必須だが、個人的にそこまで身構える必要はないように思えた。

※全編通してのスクリーンショットを公開しているのでネタバレに注意。

Gears5のクリア後レビュー

タイトル Gears 5
ジャンル TPS
発売日 2019.9
プラットフォーム Xbox One、PC
推定クリア時間 10~20時間
スコア 70点

 

シリーズ物だが初プレイでも楽しめる

『トランスフォーマー』という映画を知っているだろうか?

マイケル・ベイ監督の有名な映画で、ストーリーそっちのけで爆破シーンやCGによる戦闘シーンを楽しむ、お気楽娯楽作品になっている。

本作もまさにそんな感じで、シリアスなシーンもあるものの基本的には銃撃爆撃による派手な破壊シーンが多く、難しいことは考えずプレイしているだけで楽しめるはず。

操作性度外視で大画面でプレイするのがいオススメだ。

▲ GoW4から登場しているケイト。本作の主役を務める。おそらくシリーズ初の女性主人公ではないだろうか。

 

▲ 過去作の主人公マーカス。貫禄はたっぷりだがGoW4以降の活躍は控えめ。

まさに映画クオリティ!ライトユーザーこそプレイするべき

シリーズ物、さらにマルチプレイもあると玄人向けのゲームかと思われがちだが、何年かぶりにゲームをしてみたいと思い立った、そんなライトユーザーにこそ本作をプレイしてみてほしい。

難易度も初級、中級、上級そしてインセンと幅広く用意されており、初級であればストーリー重視でプレイすることも可能。

私は中級で最後までプレイしたが、晩酌しながらの脳筋プレイでもクリアすることができた。

パズル要素も少ないので詰まることもないだろう。

チャプターごとに分かれているので、仕事終わりのちょっとした時間に映画代わりにプレイするのもいいかもしれない。

▲ 動かしているだけなのに、映画のワンシーンのような見ごたえ。

 

▲ 大筋のストーリーはあるが、1日1チャプター進めるぐらいの緩い感覚でOK。

GoW=カバーシューター

GoWと言えば、カバーシュータージャンルの先駆者。

その屈強な見た目とは裏腹に、意外に打たれ弱い主人公一行。

何も考えずに撃ってばかりだとあっという間にダウンしてしまう。

敵もこちら同様カバーアクションを使用してくるため、敵との射線を考え物陰に隠れながら戦う。

お互いが壁を挟んだ撃ち合いになるわけだが、戦闘が単調にならないように突進型のスワームや、爆撃武器、シールドなどの多種多様な戦闘が楽しめるようになっており、最後まで飽きにくいよう設計されている。

▲ カバーアクションはボタン操作で簡単に行え、ドシッとした重厚感を味わうことができる。

 

▲ 特殊武器が豊富に用意されているため、最後まで戦闘に飽きがこない。

グロテスクで痛快なアクション

ヘッドショットや、シリーズ伝統のチェーンソーによる四肢破壊演出。

北斗神拳よろしく必要以上にバラバラに弾け飛ぶ様子は、派手目のサウンドも相まってストレス発散にもってこいと言えるだろう。

痛々しいシーンや、目を背けたくなるような際どいシーンはほとんどないため手軽に楽しむこともできる。※どうしても苦手な人は設定で演出を抑えることも可能だ。

▲ 近づいてきた敵はチェーンソーで真っ二つに。グロさより爽快さが上回る。

 

▲ シリーズ通してのヘッドショットサウンドは中毒性あり。

セミオープンワールドは賛否両論か

これも最近の流行りか、例にもれずGears 5もオープンワールド化をしてきた。

あくまでストーリーは一本道で、要所要所に広めのステージを用意、サブクエストや捜索をしながらプレイしていくことになる。

広大なステージは好みの分かれるところだが、スキフという陸上型ヨットのような乗り物で移動することができ、これが思いのほか快適で操作していて楽しい。

飽きてくるあたりで次のステージへ移動するためバランスも絶妙な調整と言える。※収集要素をすべて集めるのはしんどいかも。

ただしせっかくの捜索も、手に入るものにそこまで魅力がないのはマイナスポイント。

通常よりも性能が強化されたユニーク武器や、スキルアップポイントなどを手に入れることが出来るのだが、RPG要素が少ないため特に必要性を感じないのは残念。

▲ 移動手段であるスキフ。見た目に反して少々のことでは壊れない。

 

▲ ホラーチックなロケーションもあるが、常にパートナーといるためそこまで怖くはない。

豊富なマルチプレイ

対戦モードや、ウェーブ形式で襲い来る敵を殲滅するホードモード。

今作から新しく追加されたエスケープモード。

これらの多彩なマルチプレイを目的に本作を購入する人も多いのではないだろうか。

今回はストーリーモードのみのプレイになるためレビューからは除外している。

初代GoWは、まだ学生だった私にマルチプレイの楽しさを教えてくれた革新的なゲームだったが、シリーズを重ねるごとに複雑化されて今ではとっつきにくくなってしまった。

たらればポイント

個人的にここをもっと改善してくれたらなぁというポイントを紹介。

吹き替え

過去作では吹き替えも収録されていたはずだが、前作のGoW4から吹き替えの収録はなくなってしまったようだ。

カットシーンこそ字幕を読む余裕はあるが、移動シーンや戦闘シーンでの字幕確認は容易ではない。

どんな状況でも軽口をたたきながら乗り越える、それがGoWの魅力の一つでもあるため是非とも改善してもらいたいところ。

RPG要素

Gears 5に出てくるロケーションはどこも素晴らしく、恐ろしくも美しい廃墟など探索意欲を湧き立たせる場所が豊富に存在する。

しかし前項でも紹介したように、本作ではロケーションを探索する意味合いが薄くなっており、作りこまれた風景をスルーしてしまうことが多いように思う。

部品やお金など、ランダム性のある収集要素があれば探索する楽しみが増えたかもしれない。

さらにインベントリ関連ももう少し改善をしてほしいところ。

ユニーク武器を拾っても、携帯できるメイン武器が2丁までなので取捨選択をしなければならない。

お気に入りの武器を保管できるようなシステムがあればいいのだが。

見えない壁

本作では障害物に張り付くことでカバーアクションができる。

そして低い壁であればそのまま簡単に乗り越えることも。

しかし同じような低い壁でも場所によっては乗り超えられなかったり、少しの段差でも飛び降りることができないところが見受けられた。

ドローンを使いながら道を切り開く場所もあるのだが、「それぐらいだったら壁をよじ登っていけばいいのに…」といった、映像が綺麗になったばかりに発生するゲームとリアルのギャップが目立ってしまっている。

目の前で味方がダウンしているのに、数十センチの段差があるばかりに遠回りをする姿は見ていて笑えない。

Gears5のクリア後レビュー まとめ

気になる点もいくつかあるが、人類とローカスト(スワーム)との戦争を最前線で体験することができる素晴らしい作品になっている。

GoWシリーズはもともとXboxの独占タイトルだったが、本作はsteamでも販売されておりPCでプレイすることも可能。(XboxとPCとのクロスプレイにも対応している)

日本での人気がいまいちなのか、吹き替えがなくなったのは残念でならない。

このままでは日本での人気も平行線のままだろうから、次回作ではもっと新しいことに挑戦をしてもらいたいところ。